先日、久しぶりに大きな地震がありました。
姿見が倒れたくらいで破損物などもなく(姿見も割れませんでした)、SR含めて家族全員無事でした。
こんな時、やはり命の儚さを感じてしまいます。
そして、このブログの趣旨でもある「年齢に縛られずにチャレンジする」という私の信条を思い起こすと同時に、いままでどうしてそう思っているのかを説明してこなかったことに気がつきました。
今回は、その話をしたいと思います。
きっかけは、フランス留学
最も大きなきっかけは、フランス留学でした。
フランスに留学するという夢は20歳の頃から持っていて、26歳で初めてフランスへ行きました。
この時は1ヶ月程度の短期留学で、その後28歳で本格的に渡仏しました。
フランス留学で、私の人生観がすっかり変わったのは言うまでもありませんが、この時に年齢に対する考え方も随分変わりました。
留学当初、私は28歳といういわゆるアラサーで学生に戻ることに、正直不安はありました。
周りは20代前半の現役大学生ばかりでしたから(笑)
ただ、ラッキーにも同年代の日本人留学生も多く、とても楽しい留学生活を送ることができました。
とは言え、やはり28歳と言う年齢には、少し劣等感を持っていたのも事実です。
年齢は聞かないのでは?
欧米では、必要でない限り他人に年齢を聞かないし、特に女性に年齢を聞くことはタブーとされていると思っていました。
実際は、かなり聞かれましたね(笑)
自分より年下の方から聞かれるのは、特に嫌でした。
でも、聞いてはくるけど、それだけでした。
ただの挨拶と話題のひとつという程度。
なので、私の方から「もう28歳なんです。こんな年齢でフランス来ちゃいました」と自虐的に話しかけたりしましたが、反応は「ん?だから?」って感じだったんです。
日本なら、28歳で留学?遅くない?って言われますし、実際に親からも「22、3歳だったら理解できるけど・・・」と言われていたくらいでした。
やりたいことをする
フランスに住んでみてわかったことなのですが、フランスでは28歳でも「学生」の人がいます。
日本だと、大学院生とかになりますが、普通の大学にもそのくらいの年代の方は五万といました。
教育システムが違うので比べても仕方ないのですが、フランスに於いてはバカロレア(高校卒業証明)があれば、何歳でも大学生になれるんです。
また、就職難と言うこともあり、学生を続ける人も多くいます(学割が効くので)
そんな中、衝撃的な出会いがありました。
それは、留学3年目に大学に編入した時のことです。
日本人の友人のクラスに、なんと60歳の女性がいました。
彼女は、結婚もしていて孫もいて、働いていたけれど定年退職をしたばかりでした。
なぜ大学生になったのかと聞くと「ずーっと勉強したいと思っていたから!」という答えが返ってきました。
私が選択していたドイツ語のクラスにも、60代の男性がいました。
その人は、聴講生というシステムを利用してドイツ語を学びに来ていました。
私だったらどうだろう・・・60歳で20代のクラスメイトと一緒に勉強する勇気があるかな?
そう思った時、30歳だった自分がちょっと恥ずかしくなりました。
過ぎた時間でもなく、残りの時間でもない
「年齢」って何だろう?と考えて出てくる答えは「過ぎてきた年月」ではないでしょうか。
私はそう思います。
また、同時に「残りの年月」も浮かんできますよね。
年上の人が年下の人に対して「あなたはまだ若いから」と言う場合があります。
これは、”あたなにはまだ残りの年月が多くあるから”・・・という意味も含まれていると思っています。
面白いことに、フランスで「あなたはまだ若いから」と言われたことは一度もありませんでした。
また逆に年下の人から「年上だから」というような特別扱い(?)も特にありませんでした(笑)
(少しは敬え!と思うこともありましたけど・・・)
なんというか、みんなフランクでした。
他人に対して深く勘繰らないという個人主義的な国民性もあるのかもしれませんが、とにかく年齢によってどうこうと言うことはなかったのです。
確かに、小学生も大学生も、60歳の方にも、今日という24時間はみんな平等に与えられています。
しかし、残りの年月は残念ながら不平等。
「若いから残りの年月が多く残されている」保証はありません。
全ては言い訳
「年齢」は年月や数字だけではく、身体的なことにも影響してくると思います。
確かに、若い方が体力があるのは生物学的にも言えることです。
しかし、こんなことがありました。
私の友人にロードレースをしていた方がいました。
ある時、住んでいたレジデントの管理人に声をかけられ、入っているクラブチームに遊びに来いと誘われたそうです。
意気揚々と出かけて行きましたが、20分後に帰ってきました。
どうしたのかと聞いたら「速すぎる!ついて行けなくて戻って来た」とのこと。
ちなみに、チームメンバーはほとんどが60代のおじちゃん達だったそうです。
「あいつら化け物だ!」とまで言っていたので、相当速かったんですね(笑)
友人は、私と同い年の当時28歳でした。
「もうこんな年齢だから」「体力が衰えたらか」というのは全部言い訳なんだな・・・と感じる出来事でした。
「人生」の基準は「年齢」ではない
帰国してから、また「年齢」の壁にぶち当たることになりました。
それが「結婚」です。
当時30歳前半でしたので「結婚」するにはもう遅いと言われていました。
日本では、年齢に対するロールモデルができていて、それに沿ってないと途端に「はぐれ者」扱いにされます。
当時はよく「負け組」と言われました。
確かに、「年齢」を基準としてロールモデルに当てはめれば、私は「負け組」の人生なのかもしれません。
しかし、私は20歳から持ち続けた夢を叶えました。
私の「人生」は、夢を叶えられた素敵な人生だと思っています。
日本人は、周りとの協調を大切にする民族なので、どうしても周りと差が出ないようにしがちです。
40歳を過ぎてバイクの免許を取るというのも、普通はしないだろ?と思われるかもしれません。
でも、私は40歳という「年齢」ではなく、あくまでも私の「人生」を主として考えています。
フランスに留学するという夢を叶えたように、バイクに乗って出かけるという「夢を叶える人生」を選びました。
その「人生」が長かろうと短かろうと、それも関係ありません。
私は「今」それができているかどうかが重要だと思っているからです。
「今更取得しても、長く乗れないから」ではなく「乗れている人生を経験したいから」なのです。
これからのチャレンジについて
私は今後もいろんなことにチャレンジしていきたいと思っています。
新しいことを始める時って不安もありますが、リサーチしている時のあのワクワクがたまらなく好きなんですよね。
上手く行くかどうかもあまり考えません。
失敗したら、たくさんの人に笑われると思います。
それでもいいんです。
まあ、そもそも・・・私、失敗しないので!
アホかっ!
と、最後は茶番になってしまいましたが・・・
「年齢に縛られずにチャレンジする」人をたくさん増やしたい。
それも私のチャレンジです。
coco
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