先日、フランスへ行ってきました。
この記事を最初に読む方のために軽く説明すると、私は2002年から2005年までフランスに留学していました。
実に約20年ぶりの渡仏でしたが、20年前と変わっているところ、変わっていないところもありました。
今回の渡仏の目的は、フランスに居る友達に会うためと、その友達家族と一緒にラグビーワールドカップの日本戦を観戦することでした。
4年前、ちょうど前回2019年の日本大会が終わった後から、2023年のフランス大会への準備を進めてきました。
しかし、一方でフランスでのバイク事情も興味がありました。
その友達自身もKawasakiの750ccに乗っていたので、バイクについていろいろ聞いていたからです。
そして今回フランスに行って、実際に肌で感じてきたことをご紹介したいと思います。
ご興味がある方はぜひ読み進めてくださいね。
フランスのバイク人口
フランスのバイク人口に関しての詳しい情報はわかりませんが、フランスの国土は日本の約1.5倍あり、人口は日本の約半数となります。
そして、欧州全体的には二輪の普及はかなり高いと言われています。
この辺り、もう少し詳しく調べられたら後日またご報告しますね。
バイクに乗る理由
これも、統計を見たわけではないのですが、たまたまバイクに乗っていた方と話ができたので、その時の様子をご紹介します。
今回、私は3都市訪問しました。
最初に行ったのが、20年前に実際に住んでいたい街です。
今回は、当時住んでいたい家の近くのホテルに2泊ほど滞在しました。
そのホテルの前に、1台のバイクが停めてありました。
これは、到着した夕方にスマホで撮った写真ですが、翌日、このバイクのオーナーとばったりお会いしたんです。
このバイクのオーナーはスイス在住のご夫婦でした。
スイスでもドイツ語圏の方なので、普段はドイツ語だそうですがフランス語で会話してくださいました。
スイスからバイクで奥様と一緒にツーリングを楽しんでいらっしゃいました。
なぜバイクで?と尋ねると
「ヨーロッパは道が狭いから、車よりバイクの方が便利なんだよね」と。
「確かに!」
フランスは、日本とは違う街の構造になっています。
人が多く住む居住エリアに車をできるだけ通行させないために、確かに道幅は狭かったりします。
もともとこのような居住エリア(旧市街地と呼ばれています)は車がなかった時代から存在しているので、細い路地が多かったりします。
駅も街の中心地から離れていて、駅前にももちろんホテルはありますが、有名チェーンホテルが多く宿泊料も高いです。
そのため、街中にある小さなホテルに泊まるとなると、確かに車は邪魔かもしれません。
もちろん、街中から少し外れたホテルには駐車場もあったりしますし、車がある人たちは街中のホテルに泊まる事はないと思われます。
こちらのご夫婦、今回のツーリングで乗ってきたのはSuzukiのバイクでしたが、ご自宅にMotoguzziも1台保有されているそうです。
ツーリング旅にはSuzukiで行くとの事で、この後はMassif central(中央高地)に向かうとおっしゃっていました。
「あそこにはクネクネ道が多くて面白いからね!」とニコっと笑い、お互いに「Bonne journée(良い1日を)」と言いあった後、彼らは颯爽と去って行きました。
お二人でのツーリング旅にしては荷物も少なく、とても身軽で(服装はお二人とも革ジャン・革パンとしっかりされていましたが)ツーリング旅慣れしてる印象を受けました。
それにしても、日本のメーカーの信頼度ってすごいなと感じましたね。
バイク駐輪場もたくさんある
こちらは友達が住んでいる別の街ですが、街の中心地付近にはバイクの駐輪場もたくさんありました。
そして、たくさん停まっていました。
この街は、観光客も多く平日でもすごく賑わっていましたが、それでもこうして街中にたくさんバイクが置けるっていいですよね。
タンデムの多さにびっくり
日本対アルゼンチン戦を観に行く日は、友人家族と車でスタジアムまで移動しました。
久々にフランスの高速を走りましたが、タンデムの人達が多かったです。
見かけたバイクは8割がタンデムだったくらいです。
しかも、男性同士が多かったです。
関係性は分かりませんが、ちゃんとしたバイクウェアーを着用されている方がほとんどでした。
フランス人は合理性を好むので、ひとり1台で行くより1台で2人乗った方が便利!という発想だと思われます。
日本ではあり得ないかもしれませんが、フランス人は恋人でなくても男女で同じ部屋に泊まったりします。
ひとりより2人の方が割安だからという理由だけですw
そういえば「モーターサイクルダイアリーズ」という映画でも、男性2人でバイクで旅に出ていましたね。
フランス映画ではないけれど、似たような感覚なんだと思われます。
Parisもバイクだらけだった
最後に立ち寄ったのが、Parisでした。
めちゃくちゃ久しぶりすぎたParisでも、やはりバイクの多さを感じました。
それ以上に自転車も多くて、車より自転車に轢かれそうになりました(笑)
Parisに立ち寄った理由のひとつに、どうしても行ってみたかったバイクショップがあったからです。
しかし、そのショップがある通りが、まさにバイク屋街でびっくりしました。
その通りとは、Avenue de la Grande Arméeです。
「どこ?」と思うかもしれないので簡単に説明すると、あの有名なシャンゼリゼ通りから凱旋門を抜けた先ですw
この通りの1本横に留学当時友人が住んでいたので、Parisには度々上京していましたが、この通りを歩いた事はありませんでした。
もう、あらゆるバイクショップが立ち並んでいて、ワクワクする一方、日本人観光客がほとんどいないParisの街中を、しかも女性が1人でこんなところを歩いているもんだから、かなり目立ちました(汗)
そして、Parisではひったくりなどの犯罪防止のため、カメラは持ち歩かず全てスマホで写真を撮りました。(そのスマホも、革紐のストラップをつけてカバンに括っていたくらいです。)
もしParisへ行かれる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
歩いてるだけでも楽しいですよ!
フランスはトリシティータイプが人気
最後に、フランスのバイクはトリシティーにように前輪が2輪のタイプが多かった印象を受けました。
これをニャンぞう先輩に報告したところ
石畳が多いから、安定してる方が好まれるんじゃない?
するどい!さすが!
実は、あのシャンゼリゼもパヴェ(石畳)の道なんです。
Parisは、来年のオリンピックに向けてなのか、いたるところで改修工事が行われていました。
それくらい、道はガッタガタなんです。
Parisに到着後、宿泊先まで路線バスで移動したんですが、運転の荒さもあるけど何度転倒しそうになったかわからないくらいの酷道でした。
文化を重んじる国として、パヴェも文化のひとつかもしれませんが、日本の道の綺麗さ(清潔さも!)はすごいんだなと改めて感じたりもしました。
そんなガタガタな道を走るなら、確かにトリシティータイプのバイクが好まれるのも納得ですね。
まとめ
久しぶりのフランスでしたが、バイク乗りになったせいかバイクばかり見てしまいましたw
友達のKawasakiは、バッテリー交換途中とのことで走ってる姿を収めることはできませんでしたが、次回お邪魔する時には撮らせてもらいたいと思います。
留学中は、レンタカーを借りてあちこち行きましたが、バイクで旅もしてみたくなりました。
次の目標にしてみたいと思います。
では、また。
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