1回目の検定に落ちてから、1時間の補習を受け、その3日後。
2回目の検定試験となりました。
前日に、大型乗りの先輩に会う事ができ、喝!を入れてもらい(笑)挑みました。
予報通り「雨」。
しかし、予報よりもちょっと遅れているようで、朝は降っていませんでした。
一応、雨具の準備はしましたが、ズボンは履き慣れたものがいいと思い、また、試験は教習と違って10分程度しか乗らないので、着替えを持っていく事にしました。
ヘルメットも、雨の日は教習所のを借りていたのですが、今回は自分のを持って行きました。
自分のメットの方が、なんとなく安心感があるし、それに、そのメットは先輩からいただいたものだったので、心強いと思ったのです。
前回と同じように早めに教習所へ行き、軽く腹ごしらえしひたすら待ちます。
雨はまだ降っていませんでした。
放送で呼ばれ、教室へ移動。
今回は、私含めて2名、走行順番は2番目でした。
検査官は、前回とは違う方でしたが、やはり普通の教習では見かけた事はありません。
事前説明時に、雨になった場合は急制動の停止線が伸びる事。
その際は、ちゃんと言うので心配はいらない事などと一緒に、「今日の目標は完走です!」と強調されていました。
一本橋も、スラロームも、とにかく慌てない事。
時間を気にしない事。
これだけ強調されるという事は、やはり雨の日の検定は、このあたりで失敗する人が多いのかな?と思いました。
そして、いよいよ準備へ。
さっきよりも空は暗くなり、今にも雨が降ってきそうな・・・と思ったら降ってきました。
最初の方(男性)は、すでに出発していました。
他の教習生が、雨具を着用しに待合所に戻って来たので、私も上だけ雨具にしました。
(無線が雨に濡れないように・・・)
その時に、顔見知りの教官たちから「雨の日は得意だよねー」と声をかけてもらい、ちょっと緊張が和らぎました。
そして、最初の方が急制動になった頃は、すでに道が濡れていたので停止位置が伸びました。
今回の試験コースは、1号コース。
クランク→一本橋→踏切→坂道→急制動→スラローム→S字→障害物。
この順番なので、最初のクランクと一本橋が勝負だと思いました。
そして、私の番になりました。
雨は、そこそこ強くなりつつありましたが、もう、こうなったら思い切ってやるしかない。
落ちても、今回は雨のせいにできるだろう・・・
発進。
40キロOK!
クランク・・・安定して通過。
ウインカー切り替えは、クランクの出口で一旦停止してから変える作戦にしました。
その方が、慌てないので・・・
次は一本橋。
検査官から「時間は気にしなでね!」と声かけがあり・・・
乗った!
まっすぐに、通過〜!!!
よし!
踏切もエンストなしで通過。
坂道発進もエンストなく通過。
急制動は、通常の停止線をちょっと出たところで停止。
ロックもなく、エンストもなく、停止できました。
次のスラローム。
ここで検査官が「目標は完走だからね。慌てない!」と言われ、慎重気味に通過。
最後のS字も足つきなく通過。
「障害物を超えたら、あとは直進でゴールだからね。落ち着いて!」
とまたもや検査官が言ってくれ、落ち着いて走行・・・
あれ?
小回りで左折するように言われた箇所で、左に行こうとすればするほど右に行ってしまいます・・・
このままだと、中央線踏んじゃう!
慌てて左にぐいっとハンドル切り、どうにかセーフ・・・
しかし、減点されるだろうなとちょっと不安になりつつも、今回は完走出来ました。
教習車のCB君にも「ありがとうございまいした」と頭を下げ、2階の待合室へ戻ろうとした時、前回の検査官に偶然会ったのです。
「おー、どうだった?」と聞かれた時、終わった安堵感と、最後のミスの悔しさが混ざり、泣いてしまいました。
「今回は完走できたし、一本橋も通れたので、それだけでもよかったと思います」と告げると、
「大丈夫!そんなに減点はされないよ!」と言ってくれました。
一緒に受けた方と、お互いの出来具合を話しながら、結果を待ちました。
そして・・・
合格しました!!!!
1本橋は6.7秒(おしい!)
スラロームは9.7秒(!)でした。
他、ちょこちょこミスもあり、ギリギリ70点。
心配だったクランクも、問題なかったし、急制動は完璧だったとも言われました。
ただ、まだやっぱりバイクに乗せられてる感はあるから、公道に出た時は「自分でバイクを操ってる」という意識を持つようにとアドバイスを受けました。
涙ながらにお礼を言い、免許更新の説明を一緒に聞き解散になった時、ちょうど休憩時間でした。
検査官が「今なら先生方下にいらっしゃいますよ」と教えてくれたので、急いで1階の二輪待合所に行くと、8の字を教えてくれたF教官。
ビクスタ教習の時のN教官。
ニーグリップを教えてくれたM教官がいました。
「受かったよー!」と言うと、N教官が「いやーS字がちょっとグラグラしてたから、心配して見てたよ」と・・・
F教官は「今日は無難に走れてましたねー」と・・・
M教官は「やったねー」と・・・
みなさん、気にかけてくれてたみたいです(涙)
本当に、お世話になりました!と頭を下げて、また、一番多く教えてもらったN教官にもよろしく伝えてくださいと告げて、汗と涙と青あざの思い出で溢れた教習所を後にしました。
長いようで、あっという間だったな・・・。
そして、ここで出会えた方々。
受付の方、教官たち、同じ教習生。
一期一会の出会いに感謝です。
そして、ダメダメな私をいつも応援してくれた、先輩にも感謝。
これからが本番。
買ったバイクもようやく迎えに行けます。
つづく
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