教習が始まる前に、いきなりバイクを買ってしまった私でしたが、
当初は周りからものすごい反対がありました。
私が選んだバイクは、YAMAHAが40年もの間造り続けている名車。
SR400です。
なぜSR400はやめとけと言われたのか。
その理由はたったひとつ。
エンジン始動がセルスターターではなく、昔ながらの「キック」だからです。
簡単に言えば「手動」「自力」?な感じでしょうか(笑)
初心者の頃は、よくエンストをしてしまいます。
公道に出てからのエンストは、大変危険です。
しかし、エンストしてしまう造りになっている以上は、
初心者に限らずあり得る状況です。
そんな中、セルスターターならボタンを押せばすぐにエンジンが始動します。
しかし、キックはそうはいきません。
エンジンがかかるまでの段階があるからです。
そんな、ある意味面倒なバイクをなぜ選んだのか・・・
その答えは・・・
惚れたから!
なーんてカッコいい事言ってますが、
実際はキックができるようになるまでエライ苦労しました・・・
このブログを長く読んで下さってる方は、よくご存知だと思います。
とにかく、できない!
バイク屋さんからも、キックできないと納車するのは危険と言われ、
時間を見つけては、バイク屋さんへ練習に通う日々。
免許は既に手にしているのに・・・
バイクも私名義になっているのに・・・
マンションの駐車場も契約済みなのに・・・
肝心のバイクを納車してもらえない。
ひとりでエンジンかけられるようになるまで面倒見るのがバイク屋の責任!という観点からです。
先輩からは、別なバイクに交換してもらえ!とまで言われ出しました。
今となっては懐かしい思い出ですが、当時はマジ泣きしてましたね。(笑)
しかし、ダメ出しされればされるほど、燃えてしまう性分なので、
絶対にキックできるようになって見返したるぞー!と、
ありとあらゆる動画を見たり、ブログを読んだり、
イメージトレーニングをしてみたり・・・
そんな時でした。
女性にキックのレクチャーをしている動画は何本かありました。
女性がキックしている動画も何本かありました。
ただ、女性が女性の観点からレクチャーしている動画がなかったのです。
SR400は、女性にも大変人気があるバイクです。
実際に乗ってる方もたくさんいらっしゃいます。
おそらく、ほとんどのSR乗りの方が、
最初はキックに苦労されたと思われます。
実際は、1ヶ月くらい練習すればできるようになりますが、
その1ヶ月の忍耐があるか、ないかだと思います。
そして、以前の私が苦労したように、
同じ苦労をする女性がもしいるのであれば、
少しでもお手伝いしたいと思い、
1年前にキックの仕方を動画で公開しました。
その動画が、再生回数1万回を突破しました!
少しでもお役に立てたらと思って、恥ずかしながら撮りました。
もちろん、これが正しいやり方とは思っていません。
人それぞれの、やりやすい方法がありますからね。
キックのやり方に対して、私が強調したかったのは、
技術的な面ではなく、むしろ精神的な面でした。
私がキックができなくて悩んでいた時、
どうしてできないのだろう?とできない自分を分析してみたのです。
大きくはないけれど、身長は十分あるし、
足の筋力も(体重も)申し分ないはず・・・
なのにできないのはなぜだろう・・・と。
そして炙り出した答えが「恐怖心」でした。
まず、バイクのステップに立つというだけで少し怖かったです。
次に、キックペダルを高い位置に持ってくると、相当右足が上がります。
もちろん足元はあまり見えません。
地面までの距離感がつかめない位置から、
一気に足を踏み下ろさなければなりません。
そこに「恐怖」を感じている事が判明しました。
原因がわかったので、次は解決策です。
「恐怖」を感じない足の位置を探しました。
地面までの距離感がつかめる位置・・・
私には、ちょうど地面と足が並行になる辺りでした。
そこからなら、恐怖を感じずに一気に踏み込めます。
そして、その結果エンジンがかかるようになりました。
「できない事」には、必ずできない原因があります。
原因は何かをとことん自分で分析して、対策法を考える。
その対策法を試してみる。
それでもできなければ更に分析する・・・
思えば教習中も、そんな試行錯誤の繰り返しでした。
最後になりましたが、こんな私のレクチャー動画を観て下さった方。
役に立ったと言ってくださる方。
ありがとうございます!!
これからも、何かお役に立てる事を少しづつ発信していけたらと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。
cocomotobike
私が動画の中で履いてるブーツはこちらのです。
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